ワークショップ: きっと、会うたことのない、誰かのため(に) シーズン5
コロナ禍により東京会場と北陸、中部、米カリフォルニア州を結ぶオフラインおよびオンラインの混合形式による開催。
今回は、従来の<北陸女性の、生き方や考え方から学べるもの>というメインテーマへの取り組み(具体的には、北陸を舞台にした作品<映画、文学、アニメ、漫画など>の女性像から受けたアイディアを抽出・表現)に加え、「美術的表現の実験」や「まちづくりへの考察」という今回新たに設けられた応用・発展のステージを加えた。参考資料には当地ゆかりの建築家、美術理論家に加え、社会学、都市計画、都市論・美術論の著作も紹介された。
応用・発展のステージまで到達した者も含め、各自が例えば、“艶やかな色彩感”や、“現実と幻想の二元論”、“あふれだしという生き残りへの儚い感情”、“(北陸の)風景が癒す心”、“閉塞感からの抜け道を見いだすこと”、“登場人物の視点から見出される形態”や、“衝動的にとらえた煌き”といったテーマを抽出し、それぞれ思い思いに表現した。
北陸を舞台に描かれた作品から窺える最近の傾向は、たんに旅情を掻き立てる〈観光地として〉描くのではなく、むしろ〈社会的に考えさせる〉問いかけの場として設定されている作品が多いように思われる。大都市と地方都市を分け隔てるのではなく、等置・比較することにより、置き去りにされた現代社会の諸問題が表出するのだ。
今回のワークショプで特筆すべき点は、異なる場所にいながら時間を共有し、表現(ものづくり)に取り組めたこと、加えて、皆で色々と話し合えたことが最も意義深いものであること。再会を願いながら2日間の幕を閉じた。
今回のワークショプで特筆すべき点は、異なる場所にいながら時間を共有し、表現(ものづくり)に取り組めたこと、加えて、皆で色々と話し合えたことが最も意義深いものであること。再会を願いながら2日間の幕を閉じた。
最後に、地元富山県で、女性の地位の平等化や環境問題に取り組むNPO法人 Nプロジェクト ひと・みち・まちの皆さんの、長年にわたる助言やひたむきなサポートに深く感謝したい。
後援:
NPO法人 Nプロジェクト ひと・みち・まち(富山県高岡市)
協力:
きょんさ(富山県高岡市)
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